「安全第一 Safety first」は、100年ほど前、アメリカで誕生した標語である。当時世界有数の企業であったUSスチールの社長は人道的見地から、「安全第一、品質第二、生産第三」を提唱した。それまでの経営陣は、「生産第一、品質第二、安全第三」と本気で考えていたため、過酷な労働環境であり、生命の危険を賭しての作業当たり前のように行われていた。当然のごとく労働災害が各地で連発していた。提唱は大いに共感され、ヨーロッパに渡り、そして日本へと広がった。渡米中にこの言葉を知った内田嘉吉が「安全第一」と訳し、1916年に日本に紹介した。1919年(大正8年)5月から7月にかけて災害防止展覧会が東京教育博物館で開催され、「労災防止の父」といわれる蒲生俊文が、安全週間とこの運動のシンボルとして緑十字の旗を提案したのが、わが国における労災防止運動の原点となった。蒲生俊文は十字を「西洋においては仁愛、東洋においては福徳の集まるところの象徴」と説明多くの賛同を得た。
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